ギュスターヴ・モロー 展 サロメと宿命の女たち

ギュスターヴ・モロー美術館

フランスのパリにある、モローが暮らした邸宅を改装した、個人美術館です。

1852年に、モローの両親は息子に土地と家を購入しました。
4階建ての小さな家で、前庭やテラスもありました。 モローは、建築家の父ルイ・モローに依頼して改築を進めます。2階と3階を両親の住居に、4階をアトリエと自身の住居としました。

1862年、モローは自身の作品の散逸を恐れていました。美術館に残る次の習作への書き込みから察することができます。

「私は己の死と、私の哀れな小さな作品の行く末を案じている。分散すれば消失してしまう。しかし、一箇所にまとめたならば、それらは、私が芸術家としてどうであったのか、またどういった環境で私が夢想したかったかという観念をどうにか伝えてくれるだろう。」

1895年、モローは69歳のとき、自宅を美術館に改築することを決意ました。

建物の側壁は通りにまで延ばされ、3階と4階は、北面がガラス窓で囲まれた広いアトリエに作り替えられました。

ここは、美術館のためにモローが設えた作品のための空間です。 この上下のフロアをつなぐ優雅な螺旋階段も、このときに設置されました。

1896年には、美術館の外観と内観がほぼ完成しました。

2階には、書斎、食堂、寝室、居間、廊下があり、改装はモロー自らが手がけました。 書斎はキャビネ・ド・レセプション(書斎を兼ねた応接間)と呼ばれ、2003年に、開館100周年を記念して公開されました。

ここには、モローが20代にイタリア留学で描いた模写や、父から譲り受けたアンティークと蔵書の一部を置きました。

また、寝室は家族や親しい友人を記念する空間に、居間をアレクサンドリーヌ・デュルーを記念する空間としました。

モローは1897年に次の遺言状により、改装を終えた自邸とそこに含まれるすべてのものを国に遺贈しました。

「私はフランス国家に、ラ・ロシュフコー通り14番地の自宅およびそこに残された物全てを遺贈する。それには、絵画、デッサン、素描など50年間の制作物が含まれており、また前述の自宅とかつて父母が所有していた古いアパルトマンに残されたものも含まれる。(中略)しかし、その条件として、これは私の最も重要な願いであるが、出来る限り長い間、画家の生涯を通じた作業全体と努力を知ることができるよう、このコレクションの全体的な特徴を保ちながら保管することを求める。」

その後1903年、ギュスターヴ・モロー美術館は世界で最初の国立の個人美術館として開館しました。

初代館長は、モローの教え子だったジョルジュ・ルオーが勤めています。

ギュスターヴ・モロー美術館では、モローの作品およそ15,000点を含む20,000点の作品を所蔵しています。

ギュスターヴ・モロー美術館 
Musée national Gustave Moreau
最寄り駅 メトロ12号線 Trinit d’Estienne d’Orves
オープン 月・水・木:10:00〜12:45 14:00〜17:15 昼休みあり      
金・土・日:10:00〜17:15 休館 火曜日 1/1 5/1 12/25
サイト http://www.musee-moreau.fr/ 
入場料 5ユーロ
住所 14, rue de La Rochefoucauld F-75009 PARIS  

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